vintage_kona_electric’s diary

真空管をはじめとした今では珍しいもの?を綴る日記です。

私の作ったアンプの中で最も出力が小さいアンプ


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こんばんは!
407A(407B) パラシングルアンプを作りました

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春日無線さんのKA-1425というVT-25アンプ用に買っておいたトランスとラジオ少年さんのパワートランスで構成しました

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初段は407A(B)のSRPP、出力段は407A(B)のパラレルです
大きなドングリ4本です

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SRPPでは必ず注意が必要な点。407Aのヒーター・カソード間耐圧は規格表では396Aや5670よりも数十ボルト程余裕があることになっているのでわたしの回路では計算上ヒーターバイアスは不要ですが、実際にはノイズが出たり、W.E.以外の407Aについてはわからないのでヒーターには数十ボルトのヒーターバイアスを念の為かけ、更に、このアンプをもとに今度はヘッドホンアンプへの発展も考えているので、直流点火にしてノイズがどのぐらい出るか、実験しました
20Vという高いヒーター電圧ですが、手持ちの高能率スピーカーでは無帰還にもかかわらず、全くハム音のないアンプになりました
ヘッドホンアンプにも使えそうな予感です

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今回使ったラジオ少年さんのパワートランス、そして菅野さんのヒータートランスには、シールドがありませんでしたので、銅のテープを巻き、さらに出力トランス(縦型でPTとは直交)や音声入力回路、初段と十分に距離をとる関係で球のサイズに見合わない大きなシャーシになっています
ただ、このすべてが合わさって、とても静かなアンプになったと思います

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アンプの裏面(笑)
見えない箇所ですが、、、、整然とならぶ空気穴が気に入っています

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スイッチは今回も前面にしませんでした
なるべくACラインは短くしたかったのです

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出力はどのぐらいでしょう
計算では0.2Wから0.3Wぐらいでしょうか
たまに、真空管関係の方から、小出力ってどのぐらいまで問題ないの?なんて聞かれます
いままで作ったアンプで6AU8Aシングルの0.5Wが最小でした
今回はそれよりもさらに低い出力になります
能率の高いスピーカーは当然必須ですが、それさえあればこの出力でこれだけの音の密度、私は全く不満はないです
YAMAHAのテンモニ、良い音で鳴っています
初段をSRPPにして、出力段を豪華にパラレル、さらにチャンネルセパレーションも意識して作ったせいか、iPad直接続でも立派に鳴るアンプになりました
次は0.1Wあたりのアンプも作ってみようかな???

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夏に備えた、低発熱アンプ
蒸し暑いこれからも、このアンプで音楽を奏でながら元気に過ごしたいです!

では!!