vintage_kona_electric’s diary

真空管をはじめとした今では珍しいもの?を綴る日記です。

## 直熱ビーム管 HY-65シングルアンプ ##

HY(JAN) 65 single amp
イメージ 5

いつもの3倍時間かけて試行錯誤の末、完成です♪
HY-65 3結シングルアンプ』

イメージ 1
イメージ 2

今回はタカチのYMシャーシの黒い面を上に使いました。
トランスが重かったので!
整流管は5Y3WGAを使っています。5Y3は直熱管ですが、5Y3WGAはたしか傍熱管のはず?
出力段JAN 65は3結で、初段は415Aを5結で使っています。
5結を考えていましたが、SGが250Vと、プレートの約半分の耐圧しかない為、放電管か別電源を作らないと厳しそうです。
415Aは409A(6AS6)と動作がほとんど同じと考えていたのですが、実際はさし替えはできませんでした。どちらかというと403A(6AK5)に近い動作でした。
特性はわかりません(笑)

イメージ 3

HY-65は見た目ほど熱くはなりませんが、シャーシ内部は熱のある部品が沢山あるので、たくさんの空気穴をあけています

イメージ 4
イメージ 6
イメージ 7

動作例の少ない球で、先日購入した99年のMJ誌にも載っていましたが、4DC方式という筆者さん独特の回路でした。どうしても415Aが使いたかったこともあり今回は恐る恐る失敗覚悟で、ゼロから実験しながら進め回路を完成させました。
ただまだ不明な点や怪しい定数が回路図にあります。
HY65は6V(6.3Vではない不思議なヒータ定格です♪)の直熱ビーム管なので、もちろん直流点火ですが、ハムバランサもつけました。
結果目立ったノイズもない静かなアンプに仕上がりました。
出力も2W程度あるはず(笑)
私の耳測定器では、とても良い特性です(笑)
トリタンの球は特徴ある音がするように感じます。この特徴ある音が音楽を何倍も楽しませてくれます!
私のパートナーも、ドラムのアッタクやサックスがとても良いと言ってくれました♪

回路図:
イメージ 8
2E24に見立てて設計していますが、SG耐圧は2E24の最大定格を超えています。
2E24はこの回路で使えません♪
3結の動作は製造元保証なし(笑)
---------------------------------------------------------
HY(JAN)65 ≒ 5516
ヒーター電力 : (Ef)×If : 6V * 0.8A or 6V*0.85A
プレート電圧(Ep):  :241V
プレート供給電圧(Eb?) : 262V
※ Ep : 450V max、Eg2 : 250V max
グリッド電圧 : -21V
プレート電流(Ip) : 31 mA
※ Ip : 63mA max or 75mA max
プレート損失(Pp) : 7.2W
※Pp : 10W max  or 15W max
----------------------------------------------------------

人気が今ひとつでもいい音の真空管、まだまだありそう?

では!